ヴェクスター 150 用 ボアアップ キット 177cc 62.0mm ハイチューニング
63mmのキットが残念ながら入荷しなくなりましたので、62mmのキットを見つけました。
63mmの鬼キットと違い、152ccのノーマルシリンダーにスリーブを打ち代えてあります。クランクケースを削るのが少しでいいとのことです。耐久性も高いとのことです。スリーブの外直径が66.5mmほどです。(現在のものは違いますので、下を読んでください。)
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2015.10.29追記 当方のAN150Sにて クランクケースのシリンダー孔を計測しましたら 66mmほどでした。なので、削るのはほんの少しで大丈夫そうですが、熱膨張もするので、67mmぐらいまで拡大できれば十分だと思います。あるいは+0.2mmで 66.7mm程度でもよさそうです。また オイルラインも ベクスターは 外側にあり、(オイルパイプがあります)削るときに関係ないと思います。シリンダー孔付近におそらくオイルラインないです。なので他の車種と比べると簡単ですね。
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ボアが62mmなので177ccです。(正確には176.83cc)
シリンダーの肉厚が2.0mm以上ありますので、将来的にはボーリングして、62.5~63mmのピストンを入れることもできそうです。
このキットは、クランクケース孔を拡大する必要があります。そのままポンづけできないので、上級者向きです。
通常でしたら、国内ではこのようなハイチューニングにはクランクケースを割り、クランクケースボーリングを内燃機屋さんに依頼するのですが、
中国では気合いが違うためか、多くの人が自分でガリガリ削っています。さらにクランクを割らずにゴミがはいらないように布をつめて削っています。これが普通のようで、ヴェクスターだけではなくほかのバイクでもみられます。当方はこれを見てかなりカルチャーショックを受けました。
『中華バイク乗り すごいぞ、やりすぎだろ、エンジン大丈夫なのか・・・。』
よくよく調べてみると国内でもシグナスXやアドレスV125などでハイチューニングしている方は自分でクランクケースを削っておりました。ロングクランクを入れる場合はさらにクランクケースの内側も削ったりしています。
グーグル画像検索結果
しかし、クランクケースを割ってから削っている場合がほとんどで、中国人のように車載したままクランクケース孔を削っているのはまだ見たことがありません。やはり中華バイク乗りは 気合いが違うようです。(ただ単に面倒を避けているだけかもしれませんが・・・。)
中国ではこのクランクケースを削るための専用のビットも売っており、当店でも扱っておりますので、必要なかたはぜひ一緒に購入してください。ドリルやリューターに取り付けてご利用ください。
硬質合金 切削 ビット
以上の話からすると このキットを国内のヴェクスターにつけるにあったっては、
一番いいのは ボーリング屋さんにクランクケースボーリングを依頼することですが、クランクを割ることとコストもかなりかかります。手間とお金がかかります。
次にいいのは 国内シグナスX乗りのように クランクケースを割り、クランクケース孔を削ることです。クランクを割るのが手間ですが、削ったカスがエンジン内部に入らないで済みます。
最後にくるのは 車載状態、またはエンジンを降ろして、クランクを割らすに、クランクケース内に布をぎっしりつめて、クランクケース孔を削ることです。一番お手軽ですが、エンジン内部に金属カスが大量に入ってしますとエンジン自体がだめになってしまう可能性があります。(多少は大丈夫だと思います。もともとバイクは新車でオイル交換するとよく金属カスが出てきます。)
いずれにしてもクランクケース孔拡大によりエンジン強度は落ちるので予備エンジンを持っている方におすすめします。また、ただ単にクランクケース孔を削ればいいだけではなく、オイルラインを誤って削らないように注意が必要ですので、エンジンに熟知した方のみ対象になります。
内容は写真にあるもので、
62mmシリンダー 62mmピストン 62mmピストンリングセット 15mmピストンピン Gクリップ2個 ヘッドガスケット2枚 ベースガスケット2枚 です。
またヘッドガスケットはボアに合わせて 切り抜く必要があります。
ピストンがハイコンプ型ですので、高圧縮になりますので、お好みに合わせてセッティングしてください。
シリンダーには2次エア取り付け用ネジ穴はありますが、キャンセルしてたほうが、セッティングだしやすいと思います。
以上より、このキットはボアアップをしたことがある上級者向けになります。
セッティングに関してはすいませんが、サポートしません。
(最低でも MJの変更は必要だと思います。MJならたくさんありますのでご一緒にぜひどうぞ。)
シリンダースリーブの厚みは2.0mm以上あります。
下の写真には台湾純正149ccの57mmピストンとの比較があります。(このピストンはつきません。)15mmピストンピンと接続したときの高さは1mm程度低かったで バルブの干渉はほとんどないと思いますが、念のために組むときに十分ご確認ください。
比較写真をよくご覧になってください。
右側が62mmピストンです。
このキットやハイカムなどをいれて、120km近くでるそうです また、10秒で100キロ超えるとのことです。ぜひ ハイカムも一緒にどうぞ。
レーシング用ですが、耐久性が高いとのことです。チューナーがいうには中国純正並みの寿命・耐久性とのことですが、当店としましはあくまでもレーシング用だと思います。
国内ではまず手に入りません。中国でも探すのに苦労しました。貴重です。
スリーブを打ち代えてありますので、油汚れがすごいです。
また 一点一点 手作りですので、小さな傷なども多いです。
発送方法 |
対応状況 |
メール便 A4サイズ 厚さ 1cmまで |
× |
メール便 A4サイズ 厚さ 2cmまで |
× |
レターパック 350 厚さ 3cmまで |
× |
レターパック 500 |
○簡易包装
|
この商品は国内では使用実績がないため、
この商品のレビュー・インプレッション(使ってみた感想など)を募集しております。ブログなどで写真つきでレポートしていただけると ありがたいです。(当店からリンクも貼らせてください。)
(終了しました。)
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2020.8.27追記 国内のお客さまが 無事組まれました。拍手!パチパチー
では早速いただいた情報などです。
まず、クランクケースは割られて、削って拡大されたとのことです。
いただいた写真です。ライトケースです。+0.5mm拡大されたとのことです。スカートから半径を+0.5mmつまり、67.0mmまで(
直径で1mm削った)直径で1mm拡大とのことです。正確に測りながら、1mm削ったわけではないとのことです。カツカツにならないように、かつスカスカにならならないようしたとのことです。(チューニングに慣れている方ですので、参考にどうぞ)
ピストンはヘッドに干渉するどころか
かなり余裕があったとのことです。
組付けた後、
コンプレッションテスターで計測すると10barだったそうです。
組み付け時のお写真もいただきました。上死点をだしたときの写真です。余裕があるのがわかると思います。
ガスケットは
ベースガスケット一枚、メタルガスケット一枚だそうです。
メタルと紙のガスケットは5mmハサミで拡大したとのことです。
現時点では慣らし中で、500kmほど走行されたとのことです。
PJ40 MJ170 ニードルクリップ一番下、
エアクリなしとのことです。1000km超えてからセッティングするつもりだそうです。
慣らし中でも、加速が良くなり、タンデムもかなり楽になったとのことです。
また慣らし中に 真夏の片道7時間走行されたそうです。その際 熱ダレも起こさなかったとのことです。なかなかタフなキットな印象とのことです。
他にもいただいたコメントです。
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ジェッティングは慣らし中なので全域でかなり濃いめです。
焼き付いたら残念過ぎますので。。。
20km/
hで数十秒タラタラ走ってるとバックファイヤー起こしてエンスト
しますw
その速度域以外は若干濃いめのフィーリングで気持ちよく加速しま
す。
PJを落とすか、
ニードルクリップの位置を上げた方がよさそうです。
本日全開を少しやってみましたが、95km/
hで頭打ちしたので、MJも濃すぎかもしれません。(サーキット・テストコースにて)
でも、負圧キャブは適当でもそこそこ走っちゃうから良いですね。
ともかく慣らし中はこれで行きます。
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(2016.10.27追記 ほぼ絶版になりました。チューナー側がしばらくは生産しないとのことです。)
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2020.8.26追記 なんとチューナーさんが再生産してくれました。
ただし、受注生産のようで、数があるわけではないです。当店がしくこく頼んで生産してもらったというのが実情です。このキットはシリンダーライナーを入れ替えますので、どうしても高くなってしまいます。61mmだと単にボーリングするだけでいいのですが、62mmだとシリンダーライナーを入れ替えそして、ボーリング加工とさらにスカートも切削加工がいります。
この62mmのキットのピストンが少しいいものになりました。
少しハイコンプで、さらに肉抜きしています。重さは113gほどでした。またリングの厚みが薄くなりました。以前のものは1st 2ndとも 1.2mmだったのですが、今回のものは1st 2ndとも1mmです。よりレーシーになっています。
実物の写真は一番下から上に1-8枚の写真です。
ピストン肩はノーマルより1mmほど低いのですが、中央が少しアップ(1-2mm)しますので、ヘッドと干渉するときは ガスケットの追加、場合のよってはピストンを削るなどしてください。(おそらく大丈夫です。)
さらに スカートの外径を測定しましたら、66mmほどでした。なのでスカートの厚みほぼ2mmです。ひょっとしたら、削らすに そのまま入るかもしれませんが、オーバーヒートなどの焼き付きリスクを減らすためには削ることをおすすめします。中国側がいうには直径2mm削れとのことです。ケース穴を直径66mmから68mmに拡大しろとのことです。
ボア62mmのピストンリングセットのみは 1.2mm厚も1.0mm厚も5000円程度で取り寄せ可能です。ピストンと一緒だと1万円程度だと思います。(2020 8.27時点 変動します。)
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