ボルティ グラストラッカー GZ250 ST250 SW-1 GN250
イグナイター・CDI 電装開発 30万キロ・50歳に向けて
ーGN250系生涯現役化計画ー(2024.3.6公開)
はじめに
ボルティ・グラトラ等が発売されてから30年近くたちますが、まだまだ現役で元気です。まだまだ現役バリバリ(死語)なのですね。10万キロ越えの方がたくさんいて、20万キロ越えされる方もできています。(2024.2時点)
実際にボルティ前期にてエンジン載せ替えしないで23万キロ走行されたお客さまがおられました。しかも10万キロ以降は300ccにボアアップし、途中で腰上OHでピストンリングを交換しただけで、さらに13万キロ走行されました。腰下はクラッチ盤を3万キロ前後で交換するぐらいでしたので、一度も腰下を割ることがありませんでした。つまりクランクシャフト・ミッション・オイルポンプなどが20万キロ以上もってしまったのです。恐ろしい耐久性でまるで軍用車です。詳しくは こちら
一般的に最近のバイクは20年か10万キロが寿命の目安になるかと思います。DIYが好きな方でも、これ以上はかなり大変な重整備や費用もかかるのであきらめてしまう方も多いです。そのため30年越えしたバイクが現役で街中ではほぼ走っていないと思われます。しかしマニア・当店などはまだまだがんばります。気持ち的には一生乗りたいのですが、現実的には人間側が80-90歳ぐらいまでではないでしょうか。そうなるとバイク側は50-60歳かつ20-30万キロぐらいもたせればいいのではないでしょうか。人間側が亡くなってもバイク側が誰かに引き継がれていたらさらに素敵ですよね。とりあえずはGN250系生涯現役化計画つまりバイク側を50歳かつ30万キロを目指します。
20年後(2045)ボルティ前期は50歳になります。スズキの供給パーツはほぼ0になりますが、エンジン・フレームを中心とした部品は中古などでなんとかなると思います。当店はいつものように電装部品をゆっくり開発していきます。 こちらの続きです。
グラストラッカー 後期 エキパイ1本 キャブ車 CDI 強化イグナイターの 開発
グラトラは後期になり、エキパイは1本になり、さらにシリンダーにもメッキ処理がされました。パーツリストを眺めると腰上は大幅な変更がされていますが、腰下はまだまだ前期と共通部分が多いようです。具体的にはマグネットローターやクラッチ類に共通パーツがありました。点火器・CDIも前期と後期でパーツ番号・配線なども違います。なので、CDIは入れ替えるだけではお互い流用できないのです。(個人的な予想ですが、点火特性はそれほど変わらないので、配線をつなげばお互いに流用できそうです。ただし要キャブセッティングなど)なので、前期用に開発できた強化イグナイターも後期にも利用できるのではないかと予想していました。そして、誰かテストしてくれないかと(人柱)首を長くして待っていました。それではここからは 時系列にて
2023.10.7頃
グラトラNJ4BAで後期型の方から強化イグナイターを使いたいと問い合わせが来ました。早速 後期型のメインハーネス側の写真を送ってもらいました。
グラトラは後期型になり、CDIは8線にて接続になり、前期型の7線より1本増えています。また配線位置は前期型と全く違いました。なので互換性は全くないです。これは、おそらく前・後期を間違って接続してしまっても大丈夫なようにしているのだと思います。
グラトラのCDIは後期型になり、1配線が増えていますので、まずは この配線がどのような役割をしているか などを調べないといけません。配線図はあるのですが、サービスマニュアルはないので、1本・1本確認するところからです。なので、1週間ぐらい分析用に時間をくださいとメールをしました。(グラトラのマニュアルは2万円ぐらいして、手が出ません。全体の配線図はすでにもっているので、あとは兄弟車のボルティ・GZ250のマニュアルの情報でなんとかします。)
そうしましたら、10/16のフライトで海外に戻ると連絡があり、実は現在、日本に一時帰国しているとのことでした。なんとか制作はできるかもしれませんが、点火しないなどで合わなかったときは修正もするので、さすがにこれは間に合いません。このことをお話しましたら、今度4か月後に帰国するときにお願いしますとのことでした。分析時間がかなりもらえましたが、案の定何もしていませんでした。
2023.12.16頃~
今度は別の後期型の方から 問い合わせがきました。
前回の写真をよく見たのですが、1-2か所配線の色がよくわかりませんでした。そのためこちらの方にもメインハーネス側の写真をお願いしました。写真を撮っていただけるとのことでしたので待ちます。
2023.12.26
写真が届きました。
この写真は不鮮明なのですが、色もちゃんと特定していただけました。(ありがたやあ~感謝です)
早速(ようやく)分析に入ります。グラトラは後期型になり、ニュートラル線とCDI接続が増えていました。それ以外はほぼ同じようです。GZ250のマニュアルの情報なども合わせて大体予想できましたが、懸念点もいくつかでてきました。実際に送ったメールです。
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やはり、グラストラッカーの前期型CDIとは 配線が全く違いました。
そして後期型の配線図を確認しまして、一点 気になるのは 後期型になると1本増えて、黒/黄がありました。そしてこの線は ニュートラルとCDIを接続する線でした。
おそらく ノーマルCDIだと ニュートラルに入れないと 始動できない・セルが回らないなどの処理があるのだと思います。
1点お聞きしたいのですが、後期型のグラトラは クラッチを切っても ニュートラルに入れないと エンジン始動しない(点火しない)あるいは
セルが回らないのでしょうか?もし覚えていましたら 教えていただたけると助かります。
いずれにしても 今回製作した強化CDIには ニュートラルには関係ありませんので、利用できると思います。ただ100%利用できるとはまだ言えないです。
また前期型では キルスイッチやサイドスタンドスイッチも有効のままでしたが、後期型ではサイドスタンドスイッチが無効になるかもしれません。これも接続してみないと確定できないです。
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このように、現段階では、おそらく利用できると思うが、セルが回らない可能性もあり、少し自信がありません。なので、利用できたら購入ということで、先に送ってもいいかといいかとメールをしました。だめだった時は配線を組み替えなどをしますので、早い話がテスト・モニター・人柱をお願いしました。
(お願い もし誰か グラトラの後期では セル始動時は ニュートラルにいれないとだめか どうか サイドスタンドもかけないどだめか など知っていましたら 教えてください。info@plecomi.biz まで)
2023.12.27
テスト・モニター(人柱)を快く引き受けてただたけたのですが、
車両は スカチューンされバッテリーレスのためセルモータ使用不可とのことでした。また頂いた情報では、1速に入った状態でクラッチを握ってキック始動時、エンジンかかった記憶はあるとのことでした。この強化イグナイターはバッテリーレスにも対応できる仕様です。またこの状態ならおそらくキック始動も問題なさそうです。バッテリーレスでのテストもしたかったのでちょうどいい機会です。もう年末なので、とりあえず急ぎで送っておきます。そのときに注意点などもメールしました。
送ったメール
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この強化イグナイターはバッテリーレスにも対応できると思います。
(ただこちらもまだ実績があるわけではないです。)
取り付けに関しては まずは 仮止め(仮付け)をして、
キーonにして、(キルスイッチも使用しないでエンジン始動するようにRUN)ニュートラルに 入れて、クラッチを切ってサイドスタンドをあげてからキックしてください。
これで大丈夫そうでしたら、サイドスタンドスタンドをかけながらキックとか ニュートラルにしてクラッチを切らずにキックにとか を試してください。
(回路図を見ると クラッチを切らないと セルは回らないようです。
キックなら クラッチを切らなくても 始動できるのかもしれません。)
もし 何か問題、特にエンジンがかかっても 挙動がおかしいときは無理をなさらないでください。
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年末のバタバタしている時期なので、安全第一でお時間があるときにゆっくり確実にお願いしました。
2023.12.29
早速連絡が来ました。
結果は残念ながらだめで、 始動どころか火花自体も飛んでいなかったとのことでした。
いただいたメールよりです。
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本日取り付けをしてエンジンをかけようとしましたがかかりません
でした。火も飛んでおりません。
先日、テールランプ交換の為、配線を抜き交換した後エンジンがか
からなくなり火も飛ばなくなりました。
その前まで元気に走ってました。
イグニッションコイル、レギュレータを交換しましたが火が飛ばず
、CDIだと思い調べてみると廃盤との事で、御社にご連絡したと
いう経緯でございます
ー中略ー
キックした時、ニュートラルランプはつきます
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とのことでした。つまりもとのノーマルCDIでも点火していない状態とのことでした。整備中にノーマルCDIが壊れたと思い、当店の強化イグナイターに交換しようとされたのですね。私の方は強化イグナイターを発送前にちゃんと点火テストしていますので、今回はケースは他の部分が怪しいと思いました。いつも通り候補・アイデアなどをひねり出します。状況を詳細に教えていただけたので、かなり絞りこめます。私があげた候補です。
1.テールランプ配線内でショート(短絡)している。
これは旧車でよくあります。テール配線は一番長い線なので、痛むとフレームなどと接触することがあります。接触のたびにエンジンが止まり、接触したままだとエンジンがかからなくなります。ただキック時にニュートラルランプがつくので、このときは違うかなと思いました。しかしショート位置によってはニュートラルランプもつきそうなので、一応候補です。
2.発電自体ができていない。
バッテリーレスキット・レギュレーター・ジェネレーターコイルに原因があります。バッテリーレスでもキックしたときに最低でも10Vぐらいでないと点火しないと思います。レギュレーターは交換していますし、ジェネレーターコイルは10万キロ近くもちますので、バッテリーレスキットが怪しいと思いました。ただ、チェックするにはテスターが必要で、キックした瞬間の電圧を測定しないといけません。
3.パルスコイルが切れている・壊れている。
パルスコイルに問題があると、CDIに点火しろと命令がいかなくなったり、命令時期がずれたりします。そしてエンジンがまともに使えなくなります。つまりパルスコイルが切れてしまうと他が完璧で問題なくても全く点火しなくなります。ただし、パルスコイルはかなりもちます。10万キロ・20年ぐらいはよくもちます。なので、今回はちがうかなとも思っていましたが、キックしたときにニュートラルが点灯しているので、候補です。
なので3つ候補をあげて、またテストをお願いしました。テスターをもっていない可能性もあるので、かわりに他のバイクのバッテリーを仮づけする方法なども提案しました。
実際に送ったメールです。>はもとのメールの引用です
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>テールランプ交換の為、配線を抜き交換した後エンジンがかからなくなり火も飛ばなくなりました。
もし この配線がショートしていると 点火しなくなるかもしれません。
よくあるのは テールランプ配線内で、キーオンでプラスが流れる線(おそらくオレンジ色線)とアースが接触するようになってしまうとヒューズが飛ぶなどがよくあります。こうなると点火もしないと思います。
ただ キックすると ニュートラルランプは点灯するので、おそらく ショートはしていないかとも思います。
他の チェック方法 ですが、 テールランプを 外して、点火するか などのチェックがあります。はずして 点火するようでしたら ショートしています。
>イグニッションコイル、レギュレータを交換しましたが火が飛ばず
バッテリーレスキットが だめになっている あるいはジェネレターコイルが十分に発電できていないと点火できないです。テスターがあれば、13Vでているか チェックするなどがあります。
テスターお持ちでしたら、キックしたときの電圧をチェックしてみてください。ニュートラルランプはついていますが、低い電圧でも点灯します。
もし他バイク用のバッテリーがあれば、バッテリーレスキットの代わりに 仮付けしてつけてみる方法もあります。(自動車用は配線が焼けるかもしれないのでやめたほうがいいです
。)これで点火すれば、発電ができていないです。原因は ジェネレターコイル レギュレター などになります。バッテリーがあればバッテリー内に電気がある間は点火できます。
あと 1点きになったのは パルスコイルが実は切れているのかもしれません。もし切れていたら、何やっても 点火しなくなります。切れたら直す必要があります。
確認方法なのですが、テスターが必要です。
グラストラッカーのパルスコイルはジェネレターコイルと一体なの
です。
↓これと同じです。
https://plecomi.biz/shop/produ
ct.php?productid=18149
https://plecomi.biz/shop/image
s/D/IMG_20190308_094630.jpg
この写真の小さい2pカプラの抵抗値と導通を測定します。
国内マローダーのマニュアルによると、規定抵抗値は430-600Ωですが、
グラストラッカーも同じようなものだと思います。
もし テスターをお持ちでしたら 抵抗値を測定してみてください。
測定できなければ 切れています。
走行距離は かなり ありますでしょうか?
だいたい10万キロぐらいで切れるようです。
まとめますと、
テスターがあれば、パルスコイルをまずしらべてみてください。
私はパルスコイルかパルス経路を疑っています。
他のバッテリーがあれば、接続してテストしてみてください。
テールランプ交換した際に取り外したカプラ類をチェックしてみてください。はすれていたりこげているときがあります。
とりあえずは こんな感じです。
そちらのメインハーネスが激しくいたんでいないことを祈っています。
もし激しくいたんでいても、こちらは 直結配線を作成して
新しく送れますので、なんとかできるとは思っています。
直結配線にかんしては こちらを参考にしてください。
https://plecomi.biz/shop/produ
ct.php?productid=18988
グラトラ後期に合わせて直せます。
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このようなメールを送りました。もし全てだめでも最終的には直結キットを製作して無理やり点火もできるので、なんとかできますよ と励ましました。そういえば、グラトラは激しくカスタムされている車両も多いので、いずれ直結キットはあったほうがいいと思いました。ネットでしらべるとよく配線がぐちゃぐちゃによくなっていますよね。配線がぐちゃぐちゃのまま10年とかたつと修理は不能になりそうです。このあたりはボルティと状況が違いますね。とりあえず、私は過去にヴェクスターでぐちゃちゃにしてしまった配線はそのまま捨て新しいものと入れ替えました。再利用ほぼ不能でした。参考 こちら2023.3.11あたり
2023.12.30
早速連絡がきまして、
時間があるときに全部試してくれるとのことです。
またテスターもバイク用のバッテリーもあるとのことです。
そして走行距離は前オーナーがメーターを交換しているので、不明とのことでした。
2024.1.8
新年早々 連絡がきました。
結果は成功 無事にエンジンがかかったとのことです。
原因はテールランプ配線ショートのようでした。
テールランプ配線をはずしたら、元のノーマルCDIでも新しい強化イグナイターでもエンジンは始動したとのことでした。グラトラではテール配線でショートするとCDIなどには電気がいかなくてもニュートラルランプが点灯することがあるようです。これは少しむずかしいですね。私だったらニュートラルランプが点灯している時点で、ショートはないと決めつけて原因にたどり着けない可能性が高いです。最初はテールランプのショートではなくバッテリーレスキットかパルスコイルを疑っていました。一応候補にあげておいてよかったです。ラッキーです。このような電気トラブルは問題が見つからないこともあるので、なんとか見つかってよかったです。(問題が見つからないと直結キットや新しいメインハーネス変更になります)
また さらに強化イグナイターでの情報をいただきました。
・1速入れてもクラッチを握れば、キックでエンジンかかる
・サイドスタンドスイッチは元々キャンセルしてあったので、サイドスタンドの位置にかかわらず、キックでエンジンはかかる。
・ノーマルCDIより明らかにパワーアップしている。
(寒い中ノーマルCDIとRCCDIを走り比べてくれました。)
無事にグラストラッカー後期バッテリーレス車にて強化イグナイターが利用できるようになりましたね。また明らかにパワーアップしているのがよかったです。グラトラは後期になり少しパワーダウンしているので、ノーマルCDI自体もマイルドになっているのかもしれません。購入いただけましたので、さらに情報などをお願いしました。
ついでにプラグキャップの内部がはずれるトラブルも発生してしまいました。強化イグナイター本体やハイテンションケーブルは専用品なのですが、プラグキャップは こちらの社外品を利用しています。
このように内部部品がすっぽり抜け落ちてしまったとのことです。実は中国の社外プラグキャップではよくあるトラブルです。圧入がうまくいっていないためだと思います。中華プラグキャップを利用していて抜けてしまったときは NGKの分解写真を参考に組み直せばまた利用できます。
ただし、部品がなくなってしまったり、ガバガバになってしまったらもうだめです。交換してください。
そして、同じ社外品ですが新しいプラグキャップを送りました。
2024.1.10
早速回答をいただきました。
Q1.始動性はよくなりましたか?
A.元々始動が良かったのでわかりませんが、 今現在1発で始動はしません(キックのみですので)ただ、 今は寒いので普段よりかかりにくいというのはあると思います
Q2.パワーアップは感覚的にどれぐらいでしょうか?全域で10%ぐらいでしょうか?
A.体感でいうと20%くらい上がったのではないかと思ってます。
乗った瞬間に明らかに純正CDIとの違いはわかります。 正直驚きました。
Q3.付属ケーブルの長さは 長すぎなかったでしょうか?最適な長さがあれば教えてください。
A.ケーブルについては長さは長めです。 後日測って丁度よさそうな長さを確認致します。個人的な意見になりますが、ケーブル色、 本体共に黒があると嬉しいです。
とのことです。始動性があがってくれればさらによかったのですが、ノーマルCDIとかわらないようです。これはやっぱり、バッテリーレスを組んでいるので、最初のキック1、2発はコンデンサー(つまりバッテリーレスキットのことです。)に充電して、それでようやく点火できるようになると思います。グラトラはノーマルでも直流CDIなので、バッテリーがないと一発始動は難しいのかなとも思っています。バッテリーがあれば、仕様的には強化イグナイターのほうがより高圧なので、始動性はよくなります。パワーアップが20%もありそうで、十分体感できてよかったです。色が赤なのはたしかに浮いてしまいますよね。グラトラはカスタム車両が多いので、黒系もなんとかできないか考えてみようと思います。
2024.1.13
取り付け写真をいただきました。
シート裏に強化イグナイター類を配置されています。
スカチューンなのとシートも小さいですね。これですと、スペースがあまりないので、隠すのが大変です。そこを上手に隠されています。
シート裏側の拡大写真です。強化イグナイターが赤く目立つため、黒いビニールテープを本体とハイテンションコードつけています。この位置だどハイテンションコードの長さはちょうどよかったとのです。
シート裏側の全体写真です。左側のグレーの筒はバッテリーレスキットです。
後ろ側からです。
車体左側のななめ下からシート裏のぞいた位置です。延長線が少し目立ちますね。強化イグナイターの位置などが確定したらそのうちカットするとのことです。
またノーマルのイグニッションコイルはそのままついていますので、ノーマルCDIにもすぐに変更できるようにしてあるとのことです。いただいた写真ではノーマルCDIはついていませんが、スペースに余裕ができてたら取り付けできそうですね。この状態にすれば、強化イグナイターからノーマルCDIに戻すときはメインハーネスの8PカプラとノーマルCDIを接続しなおし、ノーマルのイグニッションコイルを点火プラグに差し替えるだけです。スカチューンでもノーマルCDI側が予備になりますので、安心して遠出できそうですね。
スカチューンがノーマルと比べると防水性・防塵性などが犠牲になるのがよくわかりました。オシャレ・カスタムのためなので仕方がないですね。スカチューンがはやってから20年以上たちますので、古いスカチューン車のメインハーネスや電装部品は激しく痛んでいそうですね。
この状況を考慮しまして、強化イグナイターセットを全て防水・防塵カプラで製作もしたくなりました。さらに強化イグナイターの直結キットもボルティよりもグラトラの方が必要そうに感じました。
2024.2月頃
一番最初の方と連絡を取りましたら、すでに自己解決してもう強化イグナイターは不要になったとのことでした。強化イグナイターを使いセルモーターでのテスト(人柱)をお願いしたかったのですが、あてがはずれてしまいました。仕方がないので別の方にお願いしようと思いましたが、せっかくなのでもう一度配線図を確認します。
グラストラッカーは前期も後期もセルモーターを回すためにはまずクラッチを切る必要があります。キーonでRUNでクラッチを切り、セルボタンを押せばセルモーターは回転し、ギアの位置には関係ないようです。唯一気になるのはサイドスタンドスイッチからリレーがあるので、サイドスタンドがでているとクラッチを切ってもセルモーターは回らないのかもしれません。ただGZ250のマニュアルを見るとサイドスタンドがでていてもニュートラルにいれればセルは回転します。なのでグラストラッカーもサイドスタンドをかけてもニュートラルに入れ、クラッチを切るとセルモーターを回せると思いました。組み合わせがたくさんあるのでややこしいですね。
GZ250のマニュアルよりです。サイドスタンドをかけてもニュートラルにいれればセルリレーとイグナイターにプラス入力がいくようになっています。グラストラッカーの後期ではさらにニュートラルの信号(おそらくアース)がCDIにもいくようになっていますので、CDI側がかなり複雑な処理をしていそうです。
とりあえずグラストラッカー前期では強化イグナイターに変更しても問題なくセルモーターを利用できているので後期でも大丈夫そうです。なので、早いところ販売したいと思います。(おそらく4月頃?)そして情報も集めて整理していきたいと思います。
・・・つづく
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